国語教科書(5年、「想像力のスイッチを入れよう」pp.188〜198)の執筆者、下村健一さんをお招きして、メディア・リテラシーに関するワークショップを開催しました。下村さんは、元TBSキャスターとして「筑紫哲也NEWS23」を長年担当され、雲仙噴火で火砕流から逃げて九死に一生を得たり、福島原発の爆発の時には菅元首相と奔走したりという稀有な経験の持ち主です。現在は、白鴎大学特任教授でおられます。
ワークショップは、こんな問いかけから始まりました。
「人差し指を立てて、天井に向かって時計回りに回してみて。それをゆっくり下げて、円を上から見てみて。ほら、反時計回りだよ。同じものを、別の角度から見ると、まったく逆の事が見えるでしょう。」
一つの情報を、別の角度からみると、全く違う見え方をするという事を体感できました。授業は、子どもたちが「新しい情報」に出会ったときの4つの疑問、教科書にも書かれたキーワードを中心に進みました。
まだ、わからないよね?=【ソ】く断するな
意見・印象じゃないかな?=【ウ】飲みにするな
他の見え方はないかな?=【カ】たよるな
隠れている物はないかな?=【ナ】カだけ見るな
子どもだけでなく、私たちは溢れる情報に翻弄されがちですが、情報化社会でどのように情報と向き合えば良いのか、具体的なエピソード、分かりやすいイラスト、また身体を動かしながら楽しく学びました。
下村健一さんのオフィシャルHP
http://shimomuraken1.com/